豊田空間デザイン室

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『究極の田んぼ』

updated: 2014年4月20日

 岩澤信夫さんの著書「究極の田んぼ」は、農業を営まないものにとっても興味深い。
氏は30年前壊滅的な冷害にあった東北地方で、機械化に乗遅れたお年寄りの田んぼが僅かに稲が実っていたのに遭遇。 それから示唆を受けて「不耕起栽培」にたどり着いた。 それは、耕さない硬い土に低温で鍛えた苗を植えると、根を張ろうとイネが「野生化」し、病害虫に強くなる。 さらに、収穫後の田んぼに水を張るとイトミミズの活動が継続し、分厚くたまった糞は土を肥やし、雑草を抑えてくれるそうだ。 こうして田んぼは、トンボやタニシ、メダカ、シラサギなど生き物の宝庫となり、安全なコメが出来る。もちろん、化学肥料も農薬も使わない。 機械化、農薬、化学肥料を多用する農業は何れ立ち行かなくなる、、と氏は言う。
この言葉はは効率化、大量生産が主体の現代社会と人の生命力、生業について、農業だけにとどまらず考えさせられるものがある。