豊田空間デザイン室

日々のこと
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『エリック・ドルフィー』

updated: 2008年11月29日

 久々にジャズのこと

 ジャズ喫茶四谷「イーグル」で、<60年代ジャズ喫茶流行アルバム>に上げられているのが、『エリック・ドルフィー・アット・ザ・ファイブ・スポットvol.1』  「イーグル」だけでなく、当時の超人気盤であったようだ。  音がなんの脈絡もなく上下左右にうねるようなのだが、心地よく流れていくフレーズ。  前衛なのだが重々しくも無いし、押し付けがましくも無い、不思議なメロディーである。 大音量で聴くと気持ちよいのだが、そうもいかず、ヘッドフォンで少し大きめの音で聴きながら、今ブログを書いている。
 「僕らは多かれ少なかれ、みんな宇宙の場末に生きているのかもしれない。エリック・ドルフィーを聴くたびにそう思わなくもない」とは、村上春樹の言葉。
 「音楽を聴き、終わった後、音楽は消えてしまい、2度とそれをつかまえることはできない」が、本人の最後のメッセージである。36歳で夭折したのが残念だ。