一昨日の天声人語から、、
柳宗悦は民衆工芸の美しさは、人の手で作られるからこそだと『手仕事の日本』に書いている。手が機械と違うのは、心とつながっているからだと言う。
<手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、、、働きに悦びを与えたり、また道徳を守らせたりする>。手仕事とは心の仕事にほかならないと、名高い目利きは唱えている 名だたる芸術家の作品ではなく、身の回りの日常の道具に美しさを見出した柳の姿勢を最も表している言葉だと思う。
そう思って身の回りの道具を見てみると、機械的に生産されたものばかりがあふれている。 建築においても同じことが言えはしまいか、と考えるこの頃である。