豊田空間デザイン室

日々のこと
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『東京ノスタルジック喫茶店』

updated: 2009年7月10日

少し前の「週間ブックレビュー」で紹介されていた、タイトルにある本が気になって取り寄せてみた。 喫茶店という名は昭和のにおいがするし、本の通り、ノスタルジーを感じる。今となっては古びた内装で、どこか薄暗く、しかしゆったりした琥珀色の落ち着きがある。のんびり、時間にとらわれず、本を読んでみたい空間だjapanesetea 僕が以前行っていた「マサコ」や「ライオン」も載っている。

 今では喫茶店などという名称も段々廃れ、セルフのカフェが主流となっている。コーヒーはマシーンを使うので、煎れるの早く、間違いのない味である。 、、がどこに行っても、スペース、味も均一で味気はない。勿論、こだわりのある店主がいて、会話をすることもない。ゆっくり過ごすというよりは、グループで必要な会話をするか、一人でパソコンに向うというシーンが多い。

 やはり、この本に載っているお店だけというわけではないが、東京スケッチ散歩の合間に昭和を感じる喫茶店で、暫しの時を過ごすのは心地よいものだと思う。