豊田空間デザイン室

日々のこと
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『蘭亭序』

updated: 2008年8月24日

 2週間ほど前の夕刊に載っていた書体の「狂草」、、アートと言っていいような書に引き付けられた。それはまた改めて書いてみようと思うが、今日の新日曜美術館は同じ「北京故宮 書の名宝展」で公開されている王羲之の「蘭亭序」(らんていじょ)。

 1600年以上前に書かれた文字が書のお手本とされ、いまだに人々を魅了するというのは驚きである。始まりと終わりの方で字の間隔や形も変わり、同じ書き方は二つと無い。一部、訂正や塗りつぶした文字もあるのは、下書きだったからだそうだ。その下書きが今日でも、まだどんな書家も乗り越えることが出来ない美しい輝きを持っているのは考えさせらるものがある。