豊田空間デザイン室

日々のこと
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『陶庵夢憶…書画船への夢』

updated: 2009年8月1日

中国は明末清初の張岱(ちょうたい)は、文人にして史家で号は陶庵。前半生は、およそこの世にある美しきもの、楽しきもの、愛すべきものはこれをとことん貪って飽くことをしらなかったそうだ。しかし、後年は窮迫し、若き日の「美しかりし夢」を追憶してなったのが、この一書。江南の飲食・風習・人物・自然・奇譚などを書いているが、123項で2頁づつぐらいで区切られているので、時折気が向いた時に読んでいる。何もこだわっていないのが江南文人らしくて、清々しい。

 この書については、読み終わってから改めて書いてみたいが、今は江南の風物は消えているだろうと思う。
  それはさておいて、書画船に住み、そこをアトリエとするのが長年の夢。この話もいずれまたの機会に、、。